お供え

出来事

今日母親が、旦那に家で作ったミニバラと、1杯入りの珈琲を淹れるようにと1袋を渡された。

彼にと。

もう一生会えない彼に。

家から自分の住む家まで2分。

その間、もう会えないんだなと、また心に刻む。

また勝手に泣ける。

花壇に咲いていたバラなので、虫がいて嫌だ。

枯れた葉を切って、余ったペットボトルに挿した。

珈琲のパックを開けて、お湯を注ぐ。

遺骨の前に、置いた。

人はどうして死んでしまうのだろう。

思い出だけが脳裏に映る。

普通に生活していることが最も幸せなんだ、と感じた。

幸せが、見つけられない。

虫が花びらにいるーー。

こわい。

小さくて見えないけど。

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